弥生画廊

 


 

  加守田章二展


 会場 彌生画廊(Location
     千代田区三番町6-2 三番町彌生館1F
 会期  2003年10月14日(火)〜10月31日(金)
 時間  11:00〜17:00 (入場は16:30まで)
 休廊日 日曜日
 入場料 無料
 お問合せ先 TEL:03-5211-7330
  
 ・出品点数は155点

「私は陶器は大変好きです
しかし私の仕事は陶器の本道から完全にはずれています
私の仕事は陶器を作るのではなく陶器を利用しているのです
私の作品は外見は陶器の形をしていますが中身は別のものです
これが私の仕事の方向であり 又私の陶芸個人作家観です」

1971年 個展会場に掲げられた言葉「私の陶芸観」より


加守田章二(1933年4月16日−1983年2月26日)は、上記の彼の言葉からもわかるように、既存の陶芸の枠組みを超越し、陶器という土台を用いて自己の精神世界を表現していた陶芸家です。京都市立美術大学工芸科で富本憲吉氏に師事し、造形性を追及する作陶の態度を学んだ加守田は、1956年の卒業後、茨城県日立市の大甕陶苑を経て益子に移った後独立し、陶芸家としてデビューしました。灰釉・銀陶などの作品発表を続けながら徐々に力を発揮し数々の賞を受賞、1967年には陶芸界初の高村光太郎賞を受賞するに至ります。それでもなお表現に対するより深い探究心に駆られた加守田は、1969年には岩手県遠野に釜を築いて隠棲、家族や周囲と隔絶した厳しい環境に身をおいて一途に現代陶芸の新しい分野に挑戦し、数々の斬新な作品を世に送り出しました。しかしそんな矢先、49歳という若さで逝去してしまいます。この現代陶芸の先駆者である加守田章二の個展を、私ども彌生画廊で13年ぶりに開催いたします。加守田章二が陶芸家として自己表現を探究し始めた1960年から、病に冒されながらも作家活動を続け、この世を去った82年までの流れを追った所蔵品の中から約150点の作品を展覧いたします。
土という素材の根源的な生命感と独創的な造形精神がみなぎり、工芸から芸術へと昇華した加守田の陶芸の世界を是非ご高覧ください。

加守田章二

  <曲線彫文壷 1970年>

加守田章二

  <壷 1978年>


 

 

<会場風景>

 

 

 

 

 

 

 

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